平成28年9月16日付で札幌市へ以下内容の陳情を行いました

札幌市議会議長 様

平成28916

 

下水道汚泥・家庭生ごみ等のアミノ酸堆肥化に関する陳情

 

                   北海道勇払郡むかわ町4564

                   北海道農家消費者連盟 農家代表

                   代表者 中澤 由幸 (0118976209

                   札幌市北区新琴似128丁目516

                   北海道農家消費者連盟 消費者代表

                   代表者 高橋 由加里(0118976209

(要旨)

有益なバイオマス資源が消費者と生産地で循環する資源循環社会を推進するため、札幌市内で発生する下水道汚泥、家庭生ごみ、農産廃棄物のアミノ酸堆肥化に取り組むよう求めます。

(理由)

札幌市では、家庭生ごみの肥料化に向けた実証実験として、複数区で3,000世帯以上の協力を得て生ごみ分別収集を行いその堆肥化を実施しており、これは他の大都市が追随できない素晴らしい試みであります。また、全道的には既に半数以上の自治体において、下水道汚泥や家庭生ごみを堆肥化し、希望する農家に提供する事業が行われております。

しかし、自治体が現在製造しているこれらの堆肥は、その成分や栽培効果及び品質面から農家側が諸手を挙げて歓迎できる有機資材になり得ていないというのが現実であり、全国的に見ても堆肥化事業が進展しない原因は、この低評価にあると思われます。

 多様な堆肥・肥料の中で、農家が高い評価をしている肥料に「肥料の王様」と言われるアミノ酸堆肥がありますが、従来から市販されているアミノ酸堆肥は非常に高価であるため一部の熱心な農家しか使用できないものとなっていました。しかし、近年、このアミノ酸堆肥が低価格で提供できる技術が実用化し、道内の一部で頒布され始めました。

この技術による堆肥製造は、従来の堆肥製造方式を改良することで実現可能で混入廃プラ、病原性微生物等も分解し農家に安心を与えるものです。また、下水道汚泥や家庭生ごみからでも市販のものを上回るアミノ酸を含有する堆肥を作ることができ、かつ、化学肥料に比べてはるかに高い栽培効果がある事が確認されています。

札幌市が率先して下水道汚泥や家庭生ごみを、この技術でアミノ酸堆肥を製造いただき、現行の自治体堆肥と同程度の廉価で提供いただければ、我々道内農家はこぞってこれを購入いたします。

現在の農産物は、海外からの高価な化学肥料を使用して生産され、道都札幌で大量に消費し、最終的には生ごみや下水道汚泥として焼却等の処理をされる一方通行の流れにあります。自治体に法的処理責任のあるこれらの廃棄物について焼却等の処理を極力せず、我々農家に有効な有機資材として還元いただくことは、TPP問題で揺れている農業界にとって大いなる福音です。また、健康な作物を求める札幌市消費者にとっても有益であるとともに、北海道規模での資源循環社会の形成、地産地消の推進に大いに寄与するものとなります。

つきましては、札幌市におかれましては、下水道汚泥・家庭生ごみ・農産廃棄物のアミノ酸堆肥化事業を実現されますよう、強く念願し、陳情いたします。

(陳情内容)

1 市議会、市長のトップリーダーシップによる決断

   国内の資源化先進都市は、ほとんどが「ごみ市長」と言われる名市長と市議会のトップ  リーダーシップにより実現しています。生ごみ等の資源化導入は自治体としての大きな政策判断であり、かつ資源化技術や農業についての専門性を必要とし、さらに肥料の販売等の商行為等を伴うことから、どうしても廃棄物担当部局は消極的となり、単純なごみ焼却処理に傾倒しがちです。これが全国の市町村で資源化が進まない原因でもあります。

道都札幌市の市議会、市長がリーダーシップを持って導入を決断されるよう提案します。

2 現行の資源化実証試験の継続とアミノ酸堆肥化事業の開始

   アミノ酸堆肥化事業の導入にあたっては、現行の「分別生ごみ資源化」実証試験を中断するのではなく、これを継続しつつその一部を発展させる形で、アミノ酸堆肥化を試験的に実施して頂きたい。その中で、混入廃プラ等の異物分解と安全性、栽培効果等を確認いただき、その上で、本格的なアミノ酸堆肥化事業導入を行って頂きたい。

3 アミノ酸堆肥の製造販売方法

   道内農家・消費者の立場に立った柔軟なアミノ酸堆肥の製造販売を行って頂きたく、過去

下水道汚泥堆肥化製造実績のある市下水道資源公社のほか、現在、アミノ酸堆肥の製造販売普及を行っている関係企業又は各地農協等に製造販売を委託するよう提案します。

   なお、当連盟としては、過去に札幌コンポストの販売を受託した実績があるホクレン及びJA北海道中央会に、自治体アミノ酸堆肥が事業化された場合の取扱いを打診しております。

4 全道の農家が受入れやすい価格の設定

   現在、廃棄物原料のアミノ酸堆肥は、道内農林水産省施設で製造の他、民間企業でも製造し、低価格で旭川JA・美唄JAが販売しており、その高い栽培効果から、現在、使用農家が急増しています。札幌市役所が下水道汚泥等を原料にこのアミノ酸堆肥を現行自冶体製造堆肥と同程度の価格で提供いただければ、道内農家がこぞって使用する肥料となります。

   肥料製造原価がごみ焼却経費内であれば、北海道最大の消費都市である札幌市が、北海道の基幹産業たる農業に貢献するという見地から、極力安価な価格設定を行うとともに、初めの何年かは普及のため無料提供して頂きたい。

5 札幌市関係部局の共同検討

   今回提案の札幌市下水道汚泥・家庭生ごみ等アミノ酸堆肥化事業は、単には廃棄物処理の観点からだけでなく、農業、環境保全、市場流通、資源化技術等の専門性、政治性、総合性等の観点から導入を検討すべきものと考えます。

   廃棄物処理担当部局だけでの判断は困難ですので、市議会、市長のリーダーシップの元、全道的見地からも、関係部局連携(下水道河川局、環境局、農業・経済担当局、消費者担当局、まちづくり政策局)の中で本格導入を行って頂きたい。

<添付資料>

1 自治体バイオマス資源化推進とアミノ酸堆肥栽培効果、製造方法等(P1~P4)

2 札幌市へのアミノ酸堆肥化事業導入提案(P5)

3 北海道農家市民連盟役員名簿(P6)

4 高濃度抽出アミノ酸堆肥開発経緯(P7)

5 道内堆肥化事業導入自治体一覧(P8)

6 道内自治体製造堆肥価格とアミノ酸堆肥価格(P9)

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お問い合わせは、

 

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(株)市町村資源化事業団 

 

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